REVくん
OJISAN
その1:商品について
REVくん
OJISAN
※以下メーカー商品ページより引用
まえがき
皆様、はじめまして。
REV69.COMの管理人「REV」と申します。
普段レビュー前にこの様な「まえがき」は載せていないのですが、今回レビューする商品はアーティストさんがステージ上で使用することを想定した商品なので、レビューを始める前に少し私自身のお話をさせて頂きたく存じます。
まず私自身アーティストでは無く、作曲は勿論、楽器演奏のスキルも殆ど持ち合わせておりません。
チューナーを使ってギターのチューニングが出来るか出来ないか…F(コード)の音を綺麗に出せるか出せないか…そんなレベルの人です。
イヤホンに関しては普通の人よりもちょっとだけ好きな人なのですが、マニアではございません。
つまり私(REV)は、オーディオに関して「専門的な」「プロフェッショナルな」人ではなく「ただの素人」になります。
今回はそういった人間のレビューになりますので、予めご了承の上ご覧頂ければ幸いです。m(_ _)m
Mackie (マッキー)について
革新を起こす総合音響機器メーカー
MACKIEが伝説的な名機「CR-1604」を発表してから20年以上が経過しました。
それ以前のトレンドは安くてノイズの多いミキサーか、予算を十分に持つリッチなスタジオにしか手が出せないような高額なミキサーばかりでした。グレッグ・マッキーが送りだしたこのコンパクトミキサーは、クオリティを損なわず、手頃な価格でミキサーを提供するという彼の持論が正しかったことを証明したのです。
物を創る才能。エンジニアリングの才能。品質管理の才能。音楽をこよなく愛し、自身もミュージシャンである人たち。プロオーディオを知り尽くした百戦錬磨な人たち。
ミキサーを使用していくうちにどの機能が必要でどの機能が不要かを知る現実主義者。そして、長い間、ユーザーに支持される製品を作るためにニーズを的確に掴みとる人たち。これらプロ意識を持つ集団であると共に、MACKIEには遊び心の両方を持ち合わせた風土があります。
ミキサーを始めスピーカーとレコーディング機器の分野で高いシェアとブランド力を誇るMACKIEは、本国アメリカを始め、世界各国でその品質、信頼性を高く評価されており、その豊富な製品ラインアップは個人ユーザーからプロオーディオまで幅広いユーザーを虜にしています。
Mackie MPシリーズについて
・ 最大のパフォーマンスを高遮音インイヤモニターで
ライブパフォーマンスなどステージ上で正確なモニタリングを行うにはインイヤモニターを使うことが究極の解決策です。Mackie MPシリーズは一日中装着可能な快適性があるにもかかわらず、最高のパフォーマンスを実現する明瞭度の高いサウンドを提供します。・ 新しいカテゴリーでもMACKIEの経験や実績、技術をステージ上のアーティストへ
Mackieはミキサーからスピーカーまで数多くのプロフェッショナルオーディオを長年にわたり設計開発してきました。この経験と実績を基にステージ上のアーティストが最高のパフォーマンスを演じることが可能な高遮音性インイヤーモニターイヤホンを開発しました。
緻密にチューニングを施したドライバーユニット、人間工学に基づき設計したデザイン、モールドされた薄型のエンクロージャーを採用し、装着時の快適さ、高い遮音性、最適な低域周波数再生を実現します。
ステージ上でも的確なモニタリングが可能なインイヤモニター、それがMackie MPシリーズです。
REVくん
仕様
• ドライバータイプ: デュアルダイナミック
• ケーブルコネクター: 回転可能MMCX
• インピーダンス: 8 Ω
• 感度: 104 dB
• 周波数特性: 20 Hz – 20 kHz
• ノイズ減衰量: 最大40dBMP-220は各耳に2基のダイナミックドライバーを採用し更なる高品位サウンドを再生します。全周波数帯域で均一かつより高いレベルでクリーンなサウンドを提供。シングルドライバーと比較し2倍のドライバーを実装することでドライバーが受け持つ周波数帯域が異なり、より詳細なサウンド、音の分離の高さを実現します。ダイナミックドライバーの得意とする優れた低域再生能力を特徴とし、ステージ上でも的確なモニタリングが可能です。
特徴
• プロフェッショナルデザイン
人間工学に基づき設計、モールドされた薄型のエンクロージャーを採用し装着時の快適さ、高い遮音性、最適な低域周波数再生を実現• 精度の高いデュアルダイナミックドライバー
明瞭度の高いサウンドと最適な低域周波数特性を実現する緻密なチューニングを施した高性能デュアルダイナミックドライバーを搭載• アーティスト向けサウンド
MP-220はミュージシャンやアーティストがステージ上で最高のパフォーマンスを発揮するための明瞭度の高いサウンドと快適性を実現• ハイファイケーブル
編組シールドケーブルを採用し高耐久性と高音響特性を実現
着脱・回転可能なMMCXコネクターを採用し快適性と耐久性を向上
パフォーマンス途中で耳から落ちにくいオーバー・イヤーデザインを採用• パーフェクトフィット
耳のサイズに合わせて選択可能な3サイズのイヤーチップを同梱。快適なフィットと高い遮音性を実現
イヤーチップは素材の異なる3種類(フォーム/シリコン/ダブルフランジ)をそれぞれ大・中・小と3サイズ合計9セット同梱
REVくん
その2:商品チェック
化粧箱
OJISAN
いざ開封!!
REVくん
付属品
・ ケーブル (MMCX仕様)
・ イヤーピース (9セット)
・ ハードケース (カラビナ付き)
・ 変換プラグ (ステレオミニ→ステレオ標準)
・ マニュアル
OJISAN
マニュアル / 変換プラグ / イヤーピース
イヤーピース詳細
OJISAN
ハードケース
REVくん
OJISAN
イヤホン本体 / ケーブル
OJISAN
ハウジング (イヤピース有り)
OJISAN
ハウジング (イヤーピース無し)
REVくん
耳型に装着
OJISAN
その3:感想
大満足のパッケージ
前回レビューしたMP-120同様、まずなんと言ってもMackie MP-220は開封していてとても楽しかったです。(*^^*)
この販売価格でここまで凝ったパッケージと付属品の多さ、そして品質の高さを実現できているのは本当に素晴らしいと思いましたし、パッケージに関しては文句なしという印象でした。Mackieさん流石です!!
しっかりとしたハードケース
豪華な付属品の中でも特に感心させられたのがこちらのハードケースです。(こちらのハードケースはMPシリーズ全てに付属しています)
非常にしっかりとしたつくりで、(Mackieさんといえばおなじみの…)ランニングマンさんも真ん中にビシッといらっしゃいます。
この価格帯(一万円前後)のイヤホンで、この様なしっかりとしたハードケースが付属してくるイヤホンは非常に希少だと思いますし、Mackieさんがユーザーの事を第一に考えてものづくりをされているということが良く分かりました。(*^^*)
REVくん
タフなイヤホン
これは今回のMP-220に限らずMPシリーズ全てに共通しているのですが、非常にタフな仕上がりのイヤホンとなっています。
ケーブルは(良い意味で)やや太めで断線しにくそうな皮膜で覆われていますし、MMCX仕様で着脱が可能なので、万が一断線してしまった場合でもケーブルを交換することによって通常通り使用する事が出来ます。
ステージ上で使用することを想定すると、神経質にならずにガツガツ使えそうですし、MP-220はまさにミュージシャンやアーティストがステージ上で求めるインイヤーモニターイヤホンなのかもしれませんね。
OJISAN
遮音性は抜群!!
MP-220はインイヤーモニターイヤホンという事で遮音性が非常に高く装着感も良好でした。
適切なイヤーピースを選択することによって、ある程度賑やかな/うるさい環境下であっても、外音は殆ど聴こえないレベルの高い密閉性が有ると感じましたので、恐らくステージ上でMP-220を使用してもキチンと音をモニタリングする事が可能だと思われます。
今回のMP-220に限らず、イヤホンのイヤーピース選びは非常に重要な事だと思うのですが、イヤーピース選定方法について(MackieさんのHP上で)PDFファイルが公開されておりましたので、ぜひ一度お目通しする事をオススメ致します。(Mackieさん独特のユーモアが炸裂していて面白いです)
音質について (MP-120との比較)
前回レビューしたMP-120と比較しながら今回のMP-220の音質面に関しての感想を書いていきたいと思います。
MP-220の音質傾向ですが、MP-120よりも細かな音(解像度)が聴き取りやすく、MP-120の正当上位機種という印象でした。
しかし、これはMP-120のレビューでも書きましたが、MP-220も「インイヤーモニター」から想像されるスッキリとした「モニター系」の音質傾向ではなく「厚みの有る/元気なサウンド」のイヤホンという印象で、いわゆる「寒色系」ではなく「暖色系」の音質傾向という点は変わらず、MP-120と比べてMP-220が全くの別物という印象は受けませんでした。
正直MP-120とMP-220に関しては、どちらか気に入った方を持っていれば、無理に両方買い揃える必要性はあまり無い様な気が致しました。
もしMackieさんのMPシリーズを複数購入して使い分けて使用したい場合は、「MP-120 + MP-240」か「MP-220 + MP-240」という組み合わせを個人的にオススメ致します。(MP-240に関しては別途レビュー致します)
またMP-120同様、BA型のイヤホン(特に多ドラBA型イヤホン)がお好きな方ですと、MP-220も若干音の粗さや解像度の面で不満が出る様な気が致しましたので、その辺りでも好みが分かれそうです。
※あくまでもMP-220を音楽鑑賞用のイヤホンとして使ってみての感想になります。
※デモ機の為当方の方でエージングは一切していない状態での感想になります。
OJISAN
4:まとめ
・ 人間工学に基づき設計/モールドされた薄型のエンクロージャーを採用
・ 最適な低域周波数再生を実現
・ 網組シールドケーブルを採用し高耐久性と高音響特性を実現
・ 着脱・回転可能なMMCXコネクターを採用
・ オーバーイヤーデザインを採用
・ 快適なフィットと高い遮音性を実現
・ ミュージシャンやアーティストがステージ上で求めるパフォーマンスと快適性を実現
・ 非常にタフなつくりのイヤホン
・ MP-120との圧倒的な差を感じられなかった
さいごに
デュアルダイナミック型ドライバー仕様のインイヤーモニターというのはあまり聴いたことが有りませんでしたが、MP-220はキチンと上手くチューニングされていて、チグハグな音では無くまとまりの有る音に仕上げられていました。
MPシリーズのインイヤーモニターイヤホンは、「現場で使う道具」に求められている機能が集約された素晴らしい完成度の商品だと思うので、気になった方はMackieさんのHPをチェックしてみて頂ければ幸いです!!
次回はMPシリーズの中で最も高価でハイブリッド型の「MP-240」のレビューをさせて頂きたいと思います。(*^^*)
REVくん
それではまた次回!!