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【レビュー】HYLA CE-5 トリプルハイブリッド型イヤホンを試す

※この記事は旧ブログ(REV録)に掲載していたものです

はじめに

ご覧頂きありがとうございます。REVです。(´・ω・`)
本日はHYLA CE-5 (HYLA)のDEMO機について見ていきたいと思います。
ブランド名がそのままイヤホンの名前になっていて(これは期待ですね!!)尚且つ
トリプルハイブリッド型(!!)のイヤホンという事で非常に楽しみな商品でございます。
(トリプルハイブリッド型のイヤホンは世界初…でしょうかね?)
そんなワケで本日も商品チェックの方していきたいと思います。

商品チェック


化粧箱はかなりシンプルです。そのまんまですが黒い箱といった印象です。

ゴールドのHYLAの文字がかっこいいです。

箱の大きさですが最近のイヤホンの化粧箱サイズといった所でしょうか。
手のひらサイズでは無くそれなりに大きいです。
早速開封していきます。いやはや楽しみです。

蓋を開けるとイヤホン本体が直ぐにお目見えです。

高級イヤホン感は…うーん。どうでしょう…。(後で詳しく見ていきます)

付属品を取り出すとその下にはケーブルが収納されていました。

とりあえず付属品から見ていきたいと思います。

カード型の保証書が入っていました。

そしてイヤホンケースですが…まさかのVanNuys製!!…これは驚きました。

ケース背面です。ベルトループとフックが付いていました。

ベルトループはボタンでパチンと付け外し出来ます。

そしてこれも驚きましたがサイドにHYLAのタグが!!
ただこのタグに関しては良くも悪くも結構目立つ感じだと思います。

開閉部分はペリペリ式でした。
個人的にあまりこのペリペリ式が好きでは無いので…控えます。

中をお見せするのが非常に難しいのですが3つ収納部が有ります。

一番奥にイヤホンを収納して手前の収納部分にちょっとした物を入れる感じでしょうか。
一番手前の収納部分はマチがあまり無いのでその点は注意が必要かもしれません。
実際にHYLAを出し入れしてみましたが写真で見るよりも出し入れはスムーズに
ストレス無く行うことが出来ましたので使用感は中々いいケースという印象でした。

ケース用のストラップも付属していました。(両端カラビナタイプ)

ケースに取り付けてみました。
因みにストラップ部分の長さ調整は出来ない仕様です。

腰や鞄に引っ掛けたりする際に中々便利そうですね。

実際に持ってみましたが手のひらサイズよりもうひと回り大きいという印象でした。
全体的にかなりしっかりとした品質でした。

続いてイヤーピースを見ていきたいと思います。

・フォームイヤーチップ (S/M/L)
・シリコンイヤーチップ (XS/S/M/L) ※1ペア装着済み
・クリーニングツール

フォームイヤーチップに関してはややベトつきが気になりました。
仮にHYLAを持っていたとして私はこのイヤーピースを使うことは無いと思います。

シリコンイヤーピースを横から。

そしてここからはイヤホン本体を詳しく見ていきたいと思います。

第一印象は綺麗な色のハウジングのイヤホンだな…でした。

写真だと分かりづらいと思いますが濃い紫色のハウジングです。

ケーブルのネジネジをとって広げてみました。
正直ケーブルの品質/見栄えが少し気になりましたので見ていきたいと思います。
(約10万円のイヤホンのケーブルと考えるとちょっと残念でしたので…)

プラグ部分はL字型です。金属製では無く正直かなり安っぽいです。

ケーブルの編み込みは比較的綺麗でした。…分岐部分から下は…。

そしていよいよ私が一番気になった分岐部分とスライダー部分です。
…ここはREVくんを出して見てみます。

丸で囲った部分(分岐部分/スライダー部分)をよおく見て下さい。
約10万円のイヤホンの付属品(ケーブル)と考えると…流石にこの仕上がりは…。
なんといいますか…私物でないにしても残念でした。

また耳掛け部分はワイヤー入り(形状記憶)仕様でしたので
この点も好き嫌いが分かれそうなポイントではないでしょうか。

ケーブルの内側部分にL/R表記が有りますが視認性はあまり良くない印象でした。
(ケーブル側で)瞬間的に遠目でL/Rの判断をするのは難しそうです。

HYLAはリケーブル(2pin仕様)に対応しています。
ただどうにもケーブルの差し込みが硬いのか取り外せる感じがしなかったので
(壊してしまうと大変なので)今回はケーブルは付けたままの状態で写真を撮っています。

分かりづらいと思いますが2pinコネクターの周りは一段くぼんでいます。

そしてここからはハウジングをアップで見ていきたいと思います。

全体的にカスタムIEMの試聴機の様な形をしています。

奇抜な形のハウジングに見えますがよく見るとそんな事もなかったり。

ステム部分の角度もそこまでエグい感じでは無いと思います。

ハウジングの側面には左右共にシリアルナンバーの記載が有ります。

イヤーピースを付けた状態でも音導管がハッキリと見えるタイプです。

イヤーピースを取り外してみました。

音導管は2本の様です。仕上がりは綺麗です。
以下イヤーピースを付けていない状態のハウジング部分の写真です。

以上になります。余談ですが写真を撮るのが難しいイヤホンでした…。

続きまして恒例の耳型の登場です。
耳型に入れてみると奇抜な形状のハウジングでは無いことがよく分かります。
非常に収まりが良かったです。(実際に私が装着した際も好印象でした)

正面から見てもハウジングがあまり飛び出して見えないですね。
(ハウジングの色も関係してそうですが)

非常に計算された形状のハウジングなのだな…という印象でした。

以上で商品チェック終了になります。お疲れ様でした。

感想


ということで実際に試聴させて頂いた私の感想を書いていきたいと思います。

まず装着感なのですがこれは非常(かなり)に良いと感じました。
商品チェックでも書きましたがいわゆるカスタムIEMの試聴機的な
やや大きめで密閉感(耳孔をしっかりと塞ぐ)の有るタイプの形状なのですが
私の耳の形と合っていたのかこの上なくビシっ!!とフィット致しました。
ハウジング(フェイスプレート)に孔が開いているせいか耳栓感もあまり無く
(このタイプの形状のハウジングの中では)今まで私が装着した中で1番良いと感じました。

また付属品のケースがかなり豪華(まさかのVanNuys製)で
しかもサイドにHYLAタグ付きなのにはかなり驚きましたがHYLAを持ち運ぶ事にも
キチンと配慮されているというか付属品にも手を抜いていない感じに感銘を受けました。
私はVanNuysさんのケース(というかポーチ?)は今まであまり使ったことが無かったのですが
(見た目の好みの問題は一旦置いておいて)使いやすさという点では人気があるだけの事は
あるなと(偉そうで申し訳ないです…)と実感致しました。

続きまして付属品のケーブルについて改めて書かせて頂きたいと思います…。
私はあまり値段を持ち出して商品がああだこうだ言うのは好きではないのですが
HYLAは約10万円と(私にとっては)非常に高価な商品なのにこのケーブルの仕上がりは
いくら音質が優れていたとしても正直どうなのかなと強く思いました。
なんというか愛着の沸かない見た目のケーブルと言いますかリケーブルがあまり
好きではない私でも見た目的にリケーブルしようかな/したいな…と思ってしまいました。
また左右の分岐部分から先のケーブルの長さがやや短いなと感じました。

そして最後に音質面に関してですが…
まず少なくとも私は今までトリプルハイブリッド型のイヤホンというのは聴いた事が無く
良くも悪くも比較対象が1つも無い状態/先入観の無い状態で試聴しました。
音質に関してはダイナミック型(ドライバー)がHYLAの音の軸になっていて
そこにBAの成分やセラミック平面型(…これは未知の成分ですが)の成分がプラス
されている様な音の印象でいわゆるモニター系のつまらない/音を分析的に楽しむ
イヤホンと言うよりは音楽を聴いていて楽しいタイプのイヤホンだけども細かな音も
ある程度キチンと聴こえるイヤホンという印象でした。

私は残念ながら今回かなり非力な環境で試聴させて頂いたのですが
音量が取りにくかったり物凄く鳴らしにくかったりといった難しさはあまり
感じませんでしたが非力な環境だとどうしてもハイ上がりに聴こえてしまう
印象でしたので当たり前かもしれませんが出来れば良い環境/良い機材と繋げてあげた方が
よりHYLAの良さを引き出せるんだろうな…と思いました。
(今回は見事に手持ちのDAPやアンプが手元に無い状態だったのが悔やまれます…)

また初めてHYLAの音を聴いた時は試聴開始後直ぐにHYLAの良さみたいなものを
強く感じたのですが普段ダイナミック型やBA1基のイヤホンに聞き慣れている
私にとっては静かな環境で集中して長時間HYLAの音を聴いてみるとどうしても
音の一体感だったり自然さみたいな部分にやや違和感を感じる様になりました。

違和感…といっても音の繋がりが悪いとか音の一体感が全く感じられなかったりという
昔の多ドラBAイヤホンの様なネガティブなイメージでなくて
単純に私がトリプルハイブリッド型(HYLA)のイヤホンの音を聴き慣れていない
/使いこなせていないという所から来るものでこの辺りは慣れというかもっとじっくと
しばらく使ってみないと自分の中で最終的な結論を出すのが難しい部分かな…と思いました。

さいごに

トリプルハイブリッド型のイヤホンという事で
どちらかというとキワモノ系のイヤホンなのかな…と思っていましたが
実際に試聴してみると全くそんな事は無くて一聴して(HYLAの)良さが
伝わってくるタイプのイヤホンでございました。
また装着感もとても良かったですし一聴する価値のイヤホンだと思いました。

…ただHYLAの装着感だったり音質傾向はとても自分の好みでしたが
やはり付属品のケーブルの見た目/仕上がりがどうしても納得いかなかったので
その点に関しては本当に残念というか…どうしてこれでGOサインが出たのか…
勿論音質が良ければそれでいいという考え方も分からなくはないのですが
10万円を投資する側の人間からするともう少しどうにかならなかったのかな…
というのが正直な所でした。…なんだか偉そうで申し訳ないのですが…。m(_ _)m

HYLAさん自体まだ始まったばかりのブランド?という事なので
次回作は是非ケーブルの見た目にも拘って頂きたい!!…と思った次第です。m(_ _)m
私自身HYLAが初めてのトリプルハイブリッド型イヤホンでしたが大変興味深い商品でした。

それではまた次回。